Camino de Ise 2013 ~12月29日 - 2014.01.06 Mon
¡Hola Buenosdias! caminotty@ちきゅうの道です☆
12月29日の″おおまかマップ″
(マップをクリックすると拡大できるよ☆)

12月29日、奈良県宇陀市は近鉄大阪線榛原駅に8時集合し、タクシーで三茶屋へ。このたびは最終的には10人になるのですが、榛原からのスタート組は5人。ほぼ全員が元(現?)バックパッカーという組み合わせの、か弱い女性陣です(笑)この日の夜の宿でさらに2人が合流、2日後に3人が合流ということになります。
連れもていこら※的な流れ、いいでしょ~^^
※紀伊半島で広く使われている方言で、「仲間を誘いあわせて仲良く行きましょう」の意味です~
今冬初の本格的な西高東低はこの地にも銀世界をもたらしており、常緑樹+白銀の雪という不思議なコラボレーションを私たちに見せてくれていました。目的地に到着した後、タクシーの運転手さんの笑顔で見送られ、私たちは「原風景」という言葉がとても似合うひっそりと静まり返る雪の集落を110km先の伊勢神宮を目指し、出発しました。
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日本の原風景的な場所に雪がよく似合います
小名の集落から山に入るといきなりこの旅初の峠、500mの小名峠へと差し掛かります。地図を見ると吉野方面から伊勢方面へ一直線に通じていて街道の一部の峠と容易に察することができるのですが、道標という道標は何一つありません。どころか峠にまで何のサインもなく、地形図を見て初めて小名峠だと判明できます。ヒトコトで言えば「植林に覆われた何の変哲も面白味もないただの山道」ですね^^;
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集落から小名峠へ向かう道
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単調な道も雪によって華やかなものになります
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ヒヨドリジョウゴの実による天然モニュメント
(猛毒ですからね!!)
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大したことない登りです
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小名峠 本当に何もない・・・・
およそ4kmの峠が終わると鷲家集落に着きます。山間部の小ぢんまりとした集落ですが、和歌山、吉野、熊野、そして伊勢からの道が集う大きな要衝でした。ここにはちょっと興味深い道標が。
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文政11年(1828)製の鷲家道標の南側面に、「いせ江戸」という文字が書かれています。ここ奈良県東吉野村にあるこの道標は、「江戸=すなわち東京」の文字が施されているものとしては最西端にあたるものとのことです!!そのすぐ横には「はせ大阪」とあります。江戸、大阪という二大都市が同じ道標に記されていることから、ここがいかに多くの人が行きかったかがわかるでしょ☆
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西側面には「くまの」の文字も
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鷲家を抜ける道
鷲家を出た後は国道166号線に出て、しばらくはこの国道および国道と並行するのどかな旧街道を歩きます。天気がいいとこの国道から東側に天に向かって堂々とそびえたつような高見山の秀麗な姿を目にできるのですが、あいにく高見山および高見峠方面には雪雲がかかっていて全く見えませんでした(ってか、私たち今からあの中に行くんですけど・・・・・)
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アイスバーン化した国道166号

高角付近の旧街道 遠くには白く輝く台高主稜線が
鷲家からおよそ8kmで、高見峠への山道が始まります。ここは旧伊勢南街道の峠道ではありますが、冬は樹氷見物、それ以外の季節は比較的登りやすい山として人気の高い高見山(1248m)への登山口でもあるため、年間を通してけっこう人が歩いています。この日も雪の中に無数の足跡がついていました。(ほとんどが高見山登山で、伊勢南街道踏破という人は稀でしょう)
歩きやすいトレイル・・・のはずですが、所々で近年の台風によって崩壊している箇所が数か所ありました。60センチ前後の雪に覆われているということもあり、崩壊前の無雪期なら1分前後で通過できるような区間が30分近くかかったり・・・そんなこんな珍道中を経ておよそ1時間、標高880mの高見峠に着きます。

高見山登山口でもある高見峠入り口
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奈良県内の人里も見納め
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雪上トレイル、再び!
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小峠 ここから雪は深さを増します
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小峠から高見山彫登り口が分岐
高見峠(大峠)からも登れます
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雪中行軍!!
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雪中恐軍(笑)
土砂崩れ箇所の迂回路は倒木あり、岩あり、雪ありで結構恐かった~
高見峠の天気・・・・ホワイトアウト&吹雪(ある程度予想はしてたけど・・・)
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「峠でホットワイン飲んでおいしいかりんとうでも食べよ~!!」とはしゃいでいた私たちですが、満場一致で「早く三重県側に下りよう!」でした(苦笑)だいたい、期待していたことってその通りにはいかないものなんですよね~
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即行退散!!!from高見峠
高見山への登山道にもなっている奈良県側のトレイルには多くの足跡があったのに対し、三重県側は全くなし(風雪で消えたのかもしれないけど)。新雪特有のサラサラ感触を楽しみながら私たちはルンルン気分で伊勢南街道のトレイルを下っていきます。

☆ルンルントレイル☆
しかし、そのルンルン気分も束の間、辺りも暗くなっていく頃、突然トレイルが消えた!!1:25000図にはしっかりと記されている伊勢南街道のトレイル、周辺を見渡すと数年前に起きたであろう崩壊の跡があり、そこから草木が生い茂っている状態でした。もう薄暗い上、深い雪に覆われていることもあり、これからのルートファインディングは危険すぎる・・・そう判断した(勝手に)隊長の私は、30分ほど戻って林道経由で三重県側の波瀬集落へ向かうという判断をしました。行程はかなり長くなるけど、安全第一ですからね。
林道を歩きの最中はもう真っ暗。辺りには数件の人家+白熱電球の明かり数個という集落がぽつりぽつりと点在しており、わずかな人の気配の中を雪をかき分けザクッザクッと歩く私たちの足音が異様に響き渡っています。こんな昔話のようなシチュエーション、未だ我が三重県で体験できるんだ~
林道に入って1時間半後、国道166号に出て、松阪市飯高町波瀬地区内にある本日の宿に到着!ちょうど私たちが到着した10分後、津からの2人も合流し、夜はみんなで乾杯!!冷え切った体にボリュームたっぷりの和食とお酒は最高~!ああ、日本ってイイネ~\^O^/
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Buen Camino☆
12月29日の″おおまかマップ″
(マップをクリックすると拡大できるよ☆)

12月29日、奈良県宇陀市は近鉄大阪線榛原駅に8時集合し、タクシーで三茶屋へ。このたびは最終的には10人になるのですが、榛原からのスタート組は5人。ほぼ全員が元(現?)バックパッカーという組み合わせの、か弱い女性陣です(笑)この日の夜の宿でさらに2人が合流、2日後に3人が合流ということになります。
連れもていこら※的な流れ、いいでしょ~^^
※紀伊半島で広く使われている方言で、「仲間を誘いあわせて仲良く行きましょう」の意味です~
今冬初の本格的な西高東低はこの地にも銀世界をもたらしており、常緑樹+白銀の雪という不思議なコラボレーションを私たちに見せてくれていました。目的地に到着した後、タクシーの運転手さんの笑顔で見送られ、私たちは「原風景」という言葉がとても似合うひっそりと静まり返る雪の集落を110km先の伊勢神宮を目指し、出発しました。
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日本の原風景的な場所に雪がよく似合います
小名の集落から山に入るといきなりこの旅初の峠、500mの小名峠へと差し掛かります。地図を見ると吉野方面から伊勢方面へ一直線に通じていて街道の一部の峠と容易に察することができるのですが、道標という道標は何一つありません。どころか峠にまで何のサインもなく、地形図を見て初めて小名峠だと判明できます。ヒトコトで言えば「植林に覆われた何の変哲も面白味もないただの山道」ですね^^;
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集落から小名峠へ向かう道
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単調な道も雪によって華やかなものになります
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ヒヨドリジョウゴの実による天然モニュメント
(猛毒ですからね!!)
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大したことない登りです
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小名峠 本当に何もない・・・・
およそ4kmの峠が終わると鷲家集落に着きます。山間部の小ぢんまりとした集落ですが、和歌山、吉野、熊野、そして伊勢からの道が集う大きな要衝でした。ここにはちょっと興味深い道標が。
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文政11年(1828)製の鷲家道標の南側面に、「いせ江戸」という文字が書かれています。ここ奈良県東吉野村にあるこの道標は、「江戸=すなわち東京」の文字が施されているものとしては最西端にあたるものとのことです!!そのすぐ横には「はせ大阪」とあります。江戸、大阪という二大都市が同じ道標に記されていることから、ここがいかに多くの人が行きかったかがわかるでしょ☆
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西側面には「くまの」の文字も
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鷲家を抜ける道
鷲家を出た後は国道166号線に出て、しばらくはこの国道および国道と並行するのどかな旧街道を歩きます。天気がいいとこの国道から東側に天に向かって堂々とそびえたつような高見山の秀麗な姿を目にできるのですが、あいにく高見山および高見峠方面には雪雲がかかっていて全く見えませんでした(ってか、私たち今からあの中に行くんですけど・・・・・)
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アイスバーン化した国道166号

高角付近の旧街道 遠くには白く輝く台高主稜線が
鷲家からおよそ8kmで、高見峠への山道が始まります。ここは旧伊勢南街道の峠道ではありますが、冬は樹氷見物、それ以外の季節は比較的登りやすい山として人気の高い高見山(1248m)への登山口でもあるため、年間を通してけっこう人が歩いています。この日も雪の中に無数の足跡がついていました。(ほとんどが高見山登山で、伊勢南街道踏破という人は稀でしょう)
歩きやすいトレイル・・・のはずですが、所々で近年の台風によって崩壊している箇所が数か所ありました。60センチ前後の雪に覆われているということもあり、崩壊前の無雪期なら1分前後で通過できるような区間が30分近くかかったり・・・そんなこんな珍道中を経ておよそ1時間、標高880mの高見峠に着きます。

高見山登山口でもある高見峠入り口
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奈良県内の人里も見納め
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雪上トレイル、再び!
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小峠 ここから雪は深さを増します
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小峠から高見山彫登り口が分岐
高見峠(大峠)からも登れます
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雪中行軍!!
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雪中恐軍(笑)
土砂崩れ箇所の迂回路は倒木あり、岩あり、雪ありで結構恐かった~
高見峠の天気・・・・ホワイトアウト&吹雪(ある程度予想はしてたけど・・・)
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即行退散!!!from高見峠
高見山への登山道にもなっている奈良県側のトレイルには多くの足跡があったのに対し、三重県側は全くなし(風雪で消えたのかもしれないけど)。新雪特有のサラサラ感触を楽しみながら私たちはルンルン気分で伊勢南街道のトレイルを下っていきます。

☆ルンルントレイル☆
しかし、そのルンルン気分も束の間、辺りも暗くなっていく頃、突然トレイルが消えた!!1:25000図にはしっかりと記されている伊勢南街道のトレイル、周辺を見渡すと数年前に起きたであろう崩壊の跡があり、そこから草木が生い茂っている状態でした。もう薄暗い上、深い雪に覆われていることもあり、これからのルートファインディングは危険すぎる・・・そう判断した(勝手に)隊長の私は、30分ほど戻って林道経由で三重県側の波瀬集落へ向かうという判断をしました。行程はかなり長くなるけど、安全第一ですからね。
林道を歩きの最中はもう真っ暗。辺りには数件の人家+白熱電球の明かり数個という集落がぽつりぽつりと点在しており、わずかな人の気配の中を雪をかき分けザクッザクッと歩く私たちの足音が異様に響き渡っています。こんな昔話のようなシチュエーション、未だ我が三重県で体験できるんだ~
林道に入って1時間半後、国道166号に出て、松阪市飯高町波瀬地区内にある本日の宿に到着!ちょうど私たちが到着した10分後、津からの2人も合流し、夜はみんなで乾杯!!冷え切った体にボリュームたっぷりの和食とお酒は最高~!ああ、日本ってイイネ~\^O^/
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Buen Camino☆
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● COMMENT ●
大峠すごい雪
明けましておめでとうござます!
泉州水ナスさん、明けましておめでとうございます。年末はお会いできませんでしたが、本年もよろしくお願いいたします。津田公民館でWCをお借りしようと寄りましたら、まさかの「マイルド」さんと再会!!彼らにも、泉州水ナスさんと静岡のOさんによろしくお伝えくださいと伝えさせていただきましたよ。
やはり本街道よりも伊勢南街道の方が積雪は多いようですね。石割峠とは100メートルほどしか標高が変わらないと思いますが、そちらは2~3センチだったのですね。でも、あのあたりの山村集落のうっすら雪化粧した光景はさぞかし美しかったことでしょうね。
本年こそはどこかでお会い出来たらと思います。よろしくおお願いいたします。
やはり本街道よりも伊勢南街道の方が積雪は多いようですね。石割峠とは100メートルほどしか標高が変わらないと思いますが、そちらは2~3センチだったのですね。でも、あのあたりの山村集落のうっすら雪化粧した光景はさぞかし美しかったことでしょうね。
本年こそはどこかでお会い出来たらと思います。よろしくおお願いいたします。
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ケノーベルからリンクのご案内(2014/01/07 08:50)
宇陀市エージェント:あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。ご訪問をお待ちしています。
それにしても大峠すごい雪ですね!我々本街道は石割峠付近で2~3cm程度の雪でした。
それにしても楽しんでこられたようですね、よかったです!!津田公民館にこられたようで、後で大阪YH山田君から聞きました。
又、どこかでお会いしましょう。