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2017-05

年末お伊勢参り奈良→伊勢140km 12月30日 - 2012.01.19 Thu

本日は、御杖村土屋原の「まつや旅館」から三重県に越県し、松阪市飯南町仁柿までのおよそ26km。この日は道中の美杉町内の旧街道多気(たげ)宿内にある古民家の宿「農家民泊なかや」に宿泊予定。オーナーのIさんと知り合いというSAKEちゃんが予約してくれました☆民泊から10kmほど歩いた場所が本日の最終ポイントであり、そこまでは送迎に来て下さるというので時間を気にせず歩けます(とはいえ日暮れが速いのでそれなりにあせりましたが・・・)


朝7時出発の予定が7時20分をまわっての出発。なんぼ『マタタビ踏破隊』とはいえ、気心しれた友達同士なので私隊長の気もゆるゆる~(コラッ!!笑)

土屋原、桜峠、菅野…と、薄曇りのキーンと冷えた山村の集落を延々とつなぎ歩いていきます。この頃、昨日後半あたりから足が痛んできたというRicaちゃんが少々心配になってきました。彼女はここまでのロングトレッキングは初体験であり、無理もないのですが気力と精神力だけは出発当時と変わらず超ハイテンション!そのさまはむしろ足は元気な私やSAKEちゃんの元気起爆剤にもなっていたほど!(私たちの方がどちらかというと少々眠かったりするとすぐテンション下がったりするからね♪(笑)(爆笑) しかしRicaちゃんは時々その歩き方にも痛さやしんどさがにじみ出ていて心配したけど、「とにかく伊勢まで歩ききりたいから大丈夫だよ!」との元気な声に私たちの心配もいつしかどこかへ吹っ飛びました☆


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本日発の峠、桜峠 5分あれば越えられます(笑)

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御杖村菅野宿にある道標と常夜灯

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神末宿にてYeah~♪
朝食のパン&プリンなんてすぐに燃えてしまったのでこの集落
の小さな商店街で大きなカステラをパクッ☆

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神末から敷津に越える小さな峠には首切り地蔵が祀られています

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敷津に入った後、温泉つきの道の駅「道の駅姫石の湯」への道を右に見送り、三重県との県境がある丸山公園方面へ。温泉は惜しかったけど、こんな早い時間に入ってしまったら恐らく本日の行程はここで終了になるっしょ(笑)この公園へ向かう街道筋の一部は昨年の台風12号(紀伊半島豪雨を引き起こした台風)の被害に遭い、崩落してしまっていました。熊野川や那智勝浦などを中心に甚大な被害を出したこの台風がもたらした影響の大きさを痛感します。この丸山公園には小高い丘にたくさんの桜の木が植わっていますが、台風の影響で地盤がゆるみ、いつ倒木してもおかしくないとのことで公園自体が立ち入り禁止になっていました。


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丸山公園への道の一部は2011年台風12号の被害に遭いました

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丸山公園から先はおよそ15分ほどの古道になります。苔むす石畳が残っており、まるで熊野古道のような雰囲気。この峠道を下りきると再び国道369号と合流し、やがて奈良県から三重県に入ります。


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この橋が県境 日出る国伊勢のムードが漂い始める

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お世話になりました奈良県


三重県に入るといきなり「津市=県庁所在地」となりますが、これは平成の大合併で2006年1月に元からの津市と周辺10市町村が名のごとき「大合併」をした結果で、もとは一志郡美杉村という村でした。もとからの津市出身の私としては「こんなところまで津市かよ・・・」と驚かんばかりの広さというか無理があります(苦笑)ここから津市の中心地までおよそ60km、まあ世界的や北海道的に見れば大したこと無いけれど三重県的に見たら明らかに広すぎ(笑)

現在は津市美杉町となったこの地域ですが、杉平、石名原、興津、多気(たげ)と非常に絵になる旧街道筋がきれいに残っています。現在では山中の寒村のような地理的条件ではあるものの街道筋の家屋はたいそうご立派。ここが大阪と伊勢を結ぶ一大街道筋であったことを物語っています。現在美杉町内では伊勢本街道をいかしたまちづくりがさかんであり、のれんや提灯、そしてこの時期の風物詩「花餅」など歩いていて目が飽きない!!「花餅」が大のお気に入りというSAKEちゃんは始終目を輝かせていました!そして写真作家のRicaちゃんは足の痛みも忘れて写真をパシャパシャ、大の照明好きの私も常夜灯や古民家の軒下の電球を見ては大興奮、私たちにとって見れば大都会よりもこういうフィールドの方がはるかに楽しめたりしちゃいます☆


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年末年始の風物詩「花餅」はおよそ7割の民家に見られました

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のれんが下がった古民家

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街道筋の様子

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ちょうど昼時。じつはこれらが最大の癒しだったりする・・・(笑)


興津宿が過ぎた後は飼坂峠という峠が現れます。この峠は古事記にも「難所」として紹介されるほど旅人を恐れおののかせている峠でした。今回はRicaちゃんが足を痛めていることと、すでにお昼をまわっていたこともあり現在の峠道「国道369号飼坂トンネル」を抜けることにしました。このトンネルを抜けてしばらくしたところで昔からの峠道と合流しているので、そこで再び伊勢本街道へ。ここから先はこの辺りの街道筋でもひときわ美しい多気宿へと入っていきます。干し柿に花餅に古民家・・・ふとタイムスリップをしたくなった方にはここをお勧めいたします!


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常夜灯

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飼坂峠手前の興津宿

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現在の飼坂峠道 

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ノラちゃん、寒くて縮こまってます・・・

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多気宿

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「すぐいせ道」道標
これは「まっすぐ」の意味であり、決して「もうすぐ」ではないのでご注意を・・・

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伊勢本街道の宿場手ぬぐい 超Cute!!
これ商品化していればなぁ~



「すぐいせ道」道標を越えたあと、本日の宿はもう目の前、しかし私たちの本日のゴールはここからあと8kmほど先なのです~(*^□^*;)いったん宿に寄り、足がかなり痛くなってきたというRicaちゃんは少しマッサージをすることに。ここで私たちもバックパックを置き、この先は飲み物や懐中電灯など必要な携行品だけを持っていくことに。バックパックが体に馴染んで今まではあまり気にならなかったけど、バックパックを下ろして歩いた瞬間は空を飛べそうなほど軽い! 30分ほどの休憩後14時半頃ようやく出発。12月末と言うこともあり、まだ昼過ぎという時間ですが山村部はほのかに夕方の気配が漂い始めています。典型的な初冬独特のむなしい色に包まれた山村に空・・・その中を私たちのハイテンション会話だけが異様に響き渡っています(笑)

国道369号を5kmほど歩くと、津市美杉町と松阪市飯南町(平成大合併以前は飯南郡飯南町)との境に到達します。ここはかつての櫃坂峠であり、むかしは宿場含む集落がありました。その集落名も「峠」!しかし現在は廃村となっています。ここからは国道からはずれ、伊勢本街道の古道棺坂峠道へと入っていきます。全長およそ1.5kmほどの峠道は大阪方面から伊勢へ向かう際は下りオンリー。ツヅラ折れ残る古道はなかなか風情あります。


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峠を下りきって初めに目にする人里は上仁柿集落、もうすでにあたりは薄暗くなっていますが、薪でお風呂を焚いている煙がそこかしこから立ちのぼる光景にうっとり。その後、「簡易トイレ」で起きたちょっとした珍事に10分ほどお腹を抱えて笑いが止まらなかった私たち・・・真冬の寒村でここまで感動し笑えるネタを持てる私たちってある意味幸せ者☆

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日没後の上仁柿集落と櫃坂峠(背後の山並み)


日もすっかり沈んだ頃、宿主が送迎に来てくれていました。宿に戻ると私たち3人の他、もう一人の宿泊者男性が。彼は大阪の堺市から伊勢を目指して一人で歩いていると言います。きっかけを訪ねると「ことし厄年を迎えるから、厄払いの意味を込めて徒歩で伊勢を目指しています」とのこと。歩くこととはあまり縁がなかった彼は、「徒歩で伊勢を目指せばどんな厄でも絶対はらえる」と思い立って確信し、この旅を決行したとか。一日の距離の目安など、歩き旅のノウハウなど何もないとのことで、何度も道に迷う、地図と実際のスケールにやられて距離感がつかめないなどのちょっとしたトラブルもあったとか。堺市からここ美杉までの80km超を2日で歩いたといいます。ヒェェ~!!!ホント、旅の道中には色んな人がいるもんだ。


ビール片手にそんなオモシロおかしい旅話に花が咲く3日目の夜でした☆



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わくわく

じりじりとupされるレポートをいまかいまかと楽しみにのぞいているよ~ 読んでいるとよみがえるなぁ~ ついにつぎはクライマックスだね!そのクライマックスをこのblogの読者が読んだら、一部ずっこけるだろうね(笑 でも本当に楽しい歩き旅だったね~ またあれ以来歩いてないので歩きたくてうずうず(笑 登るでもいい(笑 とりあえず来週は、こごう!人力二輪車を★

>konohanadouちゃん

一緒に旅した本人に読んでもらって嬉しい~☆
私もこれかなりいい思い出だし、ひとつひとつ思い出しながら書いている時間がこれまた楽しいよ~(*^□^*
次の記事、あの珍道中具合をど~やって表現しようかなぁ~(^▽^)☆

いよいよ来週だね~!!人力二輪の旅。私の愛車も21日についに納品だよ~!!

YH隊は

この日我々YH隊は榛原から姫石の湯迄のコース。
雪もなく快適に歩くことが出来ました。お三人さんが昨晩お世話になったまつや旅館前も通り真っ暗な道を姫石の湯に到着し風呂につかりビールと焼酎の夕食その後バスで三季館へ・・・。

>岸和田だんじりさん

31日というとちょうど私たちの15kmほど手前に皆さん見えたわけですよね~ 私たちも時々「伊勢迄歩講御一行様がどんどん迫ってきてる~」てな話をしながら歩いていましたよ~^^
今年はホント、お天気に恵まれていましたよね~ 去年は去年であまりにもいろいろありすぎましたけれど・・・(笑)


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三重県紀北町在住。歩き旅人&旅イラストライター&ガイド

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