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2017-05

元盛松 - 2011.06.08 Wed

7日は友達と休みを合わせ、尾鷲市南部の沿岸部に眠る集落跡、「元盛松」に行ってきました。


この元盛松とは、昭和4年まで集落があり、普通に人が生活していました。小半島の外海側という地理的条件のため、通学などで町へ出るために陸路なら峠越え、海路なら荒波ぶつかる海域を通らなければならないという不便さがあり、昭和4年に全戸家ごと尾鷲市三木浦地区の西側に当たるコノワ地区に移転しました。以降80年以上に渡って人の姿がなくなったため周囲は自然に還り、家の土台にあたる重厚な石積みだけがたたずむ光景に変わっています。そのノスタルジックな雰囲気と当時の生活様式を知ることができる歴史的価値の高さから近年考古学者や観光関係者の注目を浴びることになっています。


7日の天気予報は昼前から雨、私たちはちょいと早め(といっても朝8時w)に家を出て、9時前に集落跡入口の二叉峠を出発しました。しばらく続いた雨のため、きれいに残る石畳は滑りやすくなっています。かつての生活道である山道を20分ほど下ると、猪垣が現れ、尾根上の広場に出ます。ここは地元の子どもたちが運動場として利用していたとか。


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                   運動場跡



ここからさらに山道を下ると、苔むす石畳みがびっしりと残る道に出ます。ここは集落の中心を貫く通り、いわゆる「メインストリート」でした。途中で石畳の十字路があり、左に折れると隣の「奥地」地区へと通じる道となります。この通りにはひときわ目立つ庄屋跡も見られます。また、ここから山手には寺跡があり、そこには松の巨老木が今にも倒れんばかりに傾いています。この松こそが「元盛松」の由来となったとか。


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                 メインストリート

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                 寺跡に通じる道

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               寺跡に残る松の巨老木

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                    庄屋跡


十字路からさらに進むとやがて森を抜け、とつぜんゴロタ浜(大型の丸石による浜)と大海原が目に飛び込んできます。常に荒波が打ち付けるここがかつてこの集落と周辺集落とを結ぶ船着き場でした。普段は波の音しか聞こえず、きっとここに人がいた当時と変わらないであろう風景です。時折目の前を横切る漁船のエンジン音が80年の時を経たことを実感させます。

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                  ゴロタ浜

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            船着き場跡 これは相当な技量を要しそうだ・・・

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      海岸と集落跡の間にたたずむお地蔵さん


帰りは来た道をそのまま引き返し、30分かけて二叉峠へ戻ります。湿気と小雨のためか、たったこれだけの歩きなのに汗だく・・・

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帰路の林道から見下ろす三木浦湾と背後には八鬼山や矢ノ川方面の険しい山並み



時刻はちょうどお昼前、昼食は人気の地元お母ちゃんのランチバイキング「夢古道おわせ」に以降ということになりましたが、せっかくなので食事前に海洋深層水のお風呂で汗を流しました。平日の昼間は人が全くおらず、ゆ~っくりの~んびりできました~☆ランチバイキングでしばらく話し、その後古道センターで友人が昔からつながりがあるという新人スタッフに会いに行き、ちょっとT氏に会いに行き、17時頃家路につきました


P1140929.jpg

P1140930.jpg


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● COMMENT ●

No title

「住めば都」などと申しますが村ごと移転をした最大の原因は何だったんでしょう?今ほど文明も発達していない時期にね・・・・

>TONNY氏

この集落に行ける交通手段が徒歩、海路のみ(実際海路は海が常に荒れているために無いも同然)という条件に加え、学校がなかったので子供たちが毎日峠越えを強いられていたのが大きかったとききます。昭和に入り、近代化が進むとああいった僻地は自然と人が離れる運命にあったのでしょうね。


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三重県紀北町在住。歩き旅人&旅イラストライター&ガイド

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