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2009年9月20日 Saint Jean Pied de Port⇒Roncesvalles - 2009.10.27 Tue

2009年9月20日 Saint Jean Pied de Port⇒Roncesvalles   ピレネー越え30km



早朝、依然雨は降り続いていました。私は狭く急な石畳の坂を滑るように出発しました。栄養と睡眠のおかげで昨日の体調不良が嘘のように回復していて、今日はかなり快調!アルベルゲからもポンチョを身にまとった巡礼者が次々と出てきます。彼らのほとんどが徒歩、途中の自転車巡礼専用路の分岐を過ぎた後は一気に人の気配が無くなりました。どんよりした空、迫るピレネー・・・なかなかもの悲しい気分になります。


そんな中、山麓の放牧地をのんびりと這う牛や羊たちに癒されたり、時に牧羊犬に追われてヒヤリとしながらも私は雨の降りしきるカミーノをチャリで進みました。山間を縫うほどよいアップダウンのある道からの風景はとても雄大!




20090919サンジャンピエードポー界隈 (10)


20090919サンジャンピエードポー界隈 (7)
雨の多いピレネーは巨木も多い




谷間へと入り、森が深くなってきたところでアルネガイという、ショッピングセンターと家数軒ある山間部の小さな集落に入ります。ここを過ぎ、再び山道にはいると国境があり、フランスからスペインに入ります。この国境…林道に黄色の簡易ゲートがポツリと置かれているだけで、手で移動できるようになっています。紀伊半島のどこにでもある林道のような光景です。EU圏内の国境はあってないようなもので、気がつかないうちに3ヶ国を経由していることもザラですね(笑)



20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (5)
       これ国境です…一応…


この先で、前を歩いていた2人の巡礼者に追いつきました。彼らはスペイン人とフランス人の夫妻で、悪天候のため徒歩巡礼ルートの険しい道を避け、こちらを選んだとのことです。暗く寂しくどこか不気味な山道、他の巡礼者と出会えてよかった…。道も荒れてきたため、私は自転車を降りて手で押し、彼らとともに歩くことにしました。


ヴァルカルロスというスペインに入って始めての集落にある小さな商店でフランスパンを買い、軽く昼食。フランス人のご主人がワインを買っており、私も分けて頂きました。まだ午前中だけど、雨に霞むピレネーを見ながら3人で“サルー”!!廃屋の下での雨宿りでしたがなんだかとても贅沢なひとときでした☆





20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (6)
ヴァルカルロス集落




(23).jpg
ピレネー越えを共にしたフランス、スペイン人夫妻





この先、道はイパニェタ峠目指して徐々に険しくなってきます。車道と登山道の入り交じるカミーノを私たちは雨水と汗にまみれながら登っていきました。オフロードでは藪がサイドバッグやリムに絡むたびに難儀しました。雨の冷たさ、道の状況の悪さ、自転車を押しながらの登り…すべてがカミーノに向かう旅人全員がどこかで出くわすであろう試練のひとつであり、私は何一つ苦悩とは感じませんでした。カミーノの旅人としてこの地を踏んでいる…それだけで私は幸福感に満たされていました。


自転車を押すと言うよりはもはや持ち上げているような山道を這い、再び車道に出ます。しばらくすると、力の限り自転車をこいでいる男性2人組がいました。彼らも悪天候と急な坂に限界を感じたのか、自転車を降り、ミネラルウォーターを豪快に飲みはじめました。イギリスから来たという彼ら、この日はパンプローナを目指しているとのことでしたが、この天候や道路状況だととうてい無理だろうと言っていました。




20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (10)
こんな道はチャリを持ち上げてトレッキングだぁ!


私もこの日、パンプローナまで走る予定でいました。パンプローナまでは約60km、旧道をあきらめ、国道だけを使えば余裕でたどり着ける距離でしたが、やはりカミーノを着実になぞりたいし…と考えた果て、私もピレネーを越えてすぐの宿場町、ロンセスバリェスに泊まることに決めました。イギリス人の彼ら、それにその後にやってきた何人かの自転車巡礼者も天候の悪さから皆ロンセスバリェス泊まりに決めたようです。


一時的に太陽は照ったものの、峠に近づき再び冷たい雨が。霧も出てきたころ、ようやく標高1057mのイパニェタ峠に着きました。峠には教会があり、巡礼者がその付近で携帯ストーブを用い、暖をとっていました。この峠から少し下れば、山間の宿場町ロンセスバリェスに着きます。





20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (11)
霧のイパニェタ峠


ここには収容人数100人の大きなアルベルゲがあります。私たちは速やかに巡礼手帳クレデンシャルを出し、寝床を確保しました。シャワーを浴びて洗濯(洗面所で軽く洗うだけです)をした後は寝袋に入るのみです。このロンセスバリェスはサンジャンピエードポーと同じく、ここを出発点とする旅人も多いです。そのためアルベルゲは大にぎわい。ほの暗い灯りの点る下、ほかの巡礼者と旅の目的や出身地の話などで盛り上がりました。



雨は強さを増し、屋根を叩きつける雨音はますます大きくなってきていました。





20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (12)
ロンセスバリェスのアルベルゲ

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● COMMENT ●

1 ■古城。

ツ?ルドフランスを見ていると小高い丘の上に古城があちこちで見かけられますがまだこちらでは登場しないですね。

2 ■城。

>TONNY。さん

あれは、ルルドあたりですね。こちらはこれから小高い丘に立つカテドラルが登場しま?す。

3 ■ともかくスタートおめでとう

地図を見ながら行程を追っかけてます。ピレネー越えは一瞬でも雨が止んで良かったと思います。N135に平行した東側、国境側のわき道を進まれたのかな?9月下旬、この標高で雨に降られると暖をとりたいって程の寒さは納得です。ロンセスバリェスのシャワーは湯が出たのかな?

4 ■地図

>大幹事さん

地図で追っていただいているとのこと…嬉しいですね? 今後も頑張って書いていきますね☆まさに、N135東側(時には西側)をなぞりました。不思議な形をしたナメクジがあちらこちらを這っていました。

ロンセスバリェスのシャワー、ちゃんとお湯は出ましたよ? しかし別のアルベルゲでは何ヵ所か水オンリーでしたけど。


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三重県紀北町在住。歩き旅人&旅イラストライター&ガイド

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