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2017-05

2009年9月21日 Roncesvalles⇒Pamplona - 2009.10.31 Sat

2009年9月21日 Roncesvalles⇒Pamplona 悲惨な泥ダイビングショック! 


早朝、屋根を叩きつける雨音で目が覚めました。ああ、今日も雨様の洗礼を受けての出発かぁ…と、出発準備を始めます。案の定、ロープに干しておいた洗濯物は乾いていない…。明るくなった頃、アルベルゲの隣にあるバルでフランスパンとティーといったシンプルな朝食をとり、雨の降りしきるピレネーの宿場町、ロンセスバリェスを後にしました。国道からすぐに古道に入りますが、しっかりと踏み固められていたトレイルは自転車でも難なく走れました。ブルゲーテ、エスピナルとピレネー山麓に抱かれた小さな集落を縫いながら、トレイルはアップダウンをくり返して続いていきます。悪天候を気にしている暇もないくらいのダイナミックで神秘的な霧のピレネーに感嘆の連続!




20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (4)
       ロンセスバリェス付近のほの暗い森の道




20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (8)
            小さな宿場町エスピナル


20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (9)
雨が降りしきる中歩き続ける巡礼者


20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (10)
      このシンプルな石橋も聖なる道の一部なのだ


20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (13)
            雨のピレネー山麓をゆく道


20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (11)
晴れていればピレネーの山並みを見れるのだが・・・



今回の旅最大のハプニングはこの先ので起こります。ある小さな峠を越え、トレイルの下り坂を走行中、道は急に泥溜のような状態に変わりました。泥溜だけならまだいいものの、そこには大量の家畜の“ウ○コ”も混じっています。一生懸命にかけたブレーキもむなしく、自転車ごと私はその悲惨な泥溜にダイブッッ!!!!しょぼん


瞬く間にカッパもバックパックもチャリも、そして私の頭から足まで排泄物混じりの悲惨な泥どもに覆われてゆきました。周辺には何人かの巡礼者もおり、みんな難路で悪戦苦闘しているにもかかわらず「なにか手助けしましょうか」と手をさしのべてくれました。泥まみれのなか、感動の涙があふれ出そうになるも、みんな大変なのに私だけが助けられては…と私は一人で立ち上がり、とりあえずこの悲惨な場所をなんとか乗り越えようと自転車を引き、他の巡礼者と共に歩き始めました。


アンバランスな状態で急坂で転倒や転落しそうになりながらも「進まないことにはどうにもならねぇ!」と言い聞かせ、なんとか次の集落ビスカレットに。そこで私は湧き水を見つけるやいなやカッパを脱ぎ、寒いのをこらえて自転車、そして私のほぼ全身を覆っている悲惨なドロンコを無心に洗い流しました。すると後から来た同じく泥まみれの巡礼者たちも、「Oh! It's niceidea!!」と、次々にじゃぶじゃぶと浸かりはじめました。小雨降る寒村での珍景…妙に熱い親近感を覚えましたニコニコキラキラ






20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (16)
    この後、チャリも私も悲惨な運命をたどることに…ショック!あせる


20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (17)
最も悲惨な状態だったときに撮った一枚^_^;


20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (18)
              ビスカレットの村



半端なく寒いけど走って汗をかけば体内から暖まるし少しは服も乾くだろう!とかなり楽観的になった私はこの先の道をルンルン気分で走っていきました。あれはもはやナチュラルハイ状態だったな?音符ピレネーから離れるにつれ、空は徐々に晴れてきました。しかし依然トレイルは半液状化。この先まだ800km以上ある行程のことを考え、地元の人々に相談した結果、国道経由であれば10日でサンティアゴ、11日でフィステーラに着けるとのことでしたが、“古道”をなぞることに重きを置いた私は国道ツーリングを避け、この先は徒歩で旅をすることに決めました(詳しい状況は10月20日投稿の記事『Camino de santiago Journal~まずはじめに~』の項を参照して下さい)


とりあえず、自転車を輸送できる中枢都市パンプローナまではこの難路をチャリとともに進むしかなく、何度も泥にはまったり転びそうになりながら頑張って走りました(というより、チャリを持ち上げて歩きました)4~5組の他の自転車巡礼者もいましたが、なんとか自転車を引き、古道を頑張って歩く人、あきらめて国道をスーイスイと走る人様々でした。


険しい峠道では、韓国人の男性が自転車を押すのを手伝ってくれました。「なぜまた日本から一人で??」と、不思議そうに質問してきました。確かに、アジア人女性のソロは珍しいし、「ワケあり」にも見えたのでしょうか。いえいえ、ただ単純に「世界のいにしえの道が好きなだけですよ~(笑)」


晴れ間が一気に広がる雄大なピレネー山麓、他の様々な国の旅人との一体感…私の心はとても満たされていました。パンプローナより20kmほど手前のズビリという集落で空腹も限界に達したため、バルに入ってサンドイッチを注文。ここのサンドイッチは日本でイメージされている食パンのものではなく、バゲットの切り込みにチーズやハム、チョリソなどが入っています。それはシンプルだがいたって豪快。ノーマルサイズを注文すると、まるまる1本のバゲットにチーズやハムがごっそりといった凄まじいのが登場することがあります!!日本人には“ペケーニョ(小さいサイズ)”をお勧めします(ペケーニョでも十分大きいですがガーン




        (36).jpg
一応、これでもペケーニョですガーン


ズビリにはアルベルゲがあり、ここで泊まろうとしている旅人も徐々に増えてきました。私はもう一がんばりと20km先のパンプローナ目指して走りました。泥にまみれた石畳、泥だまりのトレイルで何度も泥にまみれては沢の水で洗い流す…あせるこんなことをくり返しながら夕方6時にはパンプローナへ着きました。夕方6時といっても緯度が高いスペイン北部、日本でいう昼下がり並みに明るかったです。ここでイタリアからの3人の巡礼者と仲良くなり、一緒にアルベルゲへ向かいました。アルベルゲ到着後、私は自転車を送り、心身共に徒歩モードに模様替えくつよし、明日から一歩一歩地道に歩くぞ?っ!!






20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (24)
スビリにて


20090921ロンセスバリェス~パンプローナ (26)
ズビリから先の石畳道


(38).jpg
            パンプローナでの一枚☆ あたりはすっかり晴れ上がりました!

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2009年9月20日 Saint Jean Pied de Port⇒Roncesvalles - 2009.10.27 Tue

2009年9月20日 Saint Jean Pied de Port⇒Roncesvalles   ピレネー越え30km



早朝、依然雨は降り続いていました。私は狭く急な石畳の坂を滑るように出発しました。栄養と睡眠のおかげで昨日の体調不良が嘘のように回復していて、今日はかなり快調!アルベルゲからもポンチョを身にまとった巡礼者が次々と出てきます。彼らのほとんどが徒歩、途中の自転車巡礼専用路の分岐を過ぎた後は一気に人の気配が無くなりました。どんよりした空、迫るピレネー・・・なかなかもの悲しい気分になります。


そんな中、山麓の放牧地をのんびりと這う牛や羊たちに癒されたり、時に牧羊犬に追われてヒヤリとしながらも私は雨の降りしきるカミーノをチャリで進みました。山間を縫うほどよいアップダウンのある道からの風景はとても雄大!




20090919サンジャンピエードポー界隈 (10)


20090919サンジャンピエードポー界隈 (7)
雨の多いピレネーは巨木も多い




谷間へと入り、森が深くなってきたところでアルネガイという、ショッピングセンターと家数軒ある山間部の小さな集落に入ります。ここを過ぎ、再び山道にはいると国境があり、フランスからスペインに入ります。この国境…林道に黄色の簡易ゲートがポツリと置かれているだけで、手で移動できるようになっています。紀伊半島のどこにでもある林道のような光景です。EU圏内の国境はあってないようなもので、気がつかないうちに3ヶ国を経由していることもザラですね(笑)



20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (5)
       これ国境です…一応…


この先で、前を歩いていた2人の巡礼者に追いつきました。彼らはスペイン人とフランス人の夫妻で、悪天候のため徒歩巡礼ルートの険しい道を避け、こちらを選んだとのことです。暗く寂しくどこか不気味な山道、他の巡礼者と出会えてよかった…。道も荒れてきたため、私は自転車を降りて手で押し、彼らとともに歩くことにしました。


ヴァルカルロスというスペインに入って始めての集落にある小さな商店でフランスパンを買い、軽く昼食。フランス人のご主人がワインを買っており、私も分けて頂きました。まだ午前中だけど、雨に霞むピレネーを見ながら3人で“サルー”!!廃屋の下での雨宿りでしたがなんだかとても贅沢なひとときでした☆





20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (6)
ヴァルカルロス集落




(23).jpg
ピレネー越えを共にしたフランス、スペイン人夫妻





この先、道はイパニェタ峠目指して徐々に険しくなってきます。車道と登山道の入り交じるカミーノを私たちは雨水と汗にまみれながら登っていきました。オフロードでは藪がサイドバッグやリムに絡むたびに難儀しました。雨の冷たさ、道の状況の悪さ、自転車を押しながらの登り…すべてがカミーノに向かう旅人全員がどこかで出くわすであろう試練のひとつであり、私は何一つ苦悩とは感じませんでした。カミーノの旅人としてこの地を踏んでいる…それだけで私は幸福感に満たされていました。


自転車を押すと言うよりはもはや持ち上げているような山道を這い、再び車道に出ます。しばらくすると、力の限り自転車をこいでいる男性2人組がいました。彼らも悪天候と急な坂に限界を感じたのか、自転車を降り、ミネラルウォーターを豪快に飲みはじめました。イギリスから来たという彼ら、この日はパンプローナを目指しているとのことでしたが、この天候や道路状況だととうてい無理だろうと言っていました。




20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (10)
こんな道はチャリを持ち上げてトレッキングだぁ!


私もこの日、パンプローナまで走る予定でいました。パンプローナまでは約60km、旧道をあきらめ、国道だけを使えば余裕でたどり着ける距離でしたが、やはりカミーノを着実になぞりたいし…と考えた果て、私もピレネーを越えてすぐの宿場町、ロンセスバリェスに泊まることに決めました。イギリス人の彼ら、それにその後にやってきた何人かの自転車巡礼者も天候の悪さから皆ロンセスバリェス泊まりに決めたようです。


一時的に太陽は照ったものの、峠に近づき再び冷たい雨が。霧も出てきたころ、ようやく標高1057mのイパニェタ峠に着きました。峠には教会があり、巡礼者がその付近で携帯ストーブを用い、暖をとっていました。この峠から少し下れば、山間の宿場町ロンセスバリェスに着きます。





20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (11)
霧のイパニェタ峠


ここには収容人数100人の大きなアルベルゲがあります。私たちは速やかに巡礼手帳クレデンシャルを出し、寝床を確保しました。シャワーを浴びて洗濯(洗面所で軽く洗うだけです)をした後は寝袋に入るのみです。このロンセスバリェスはサンジャンピエードポーと同じく、ここを出発点とする旅人も多いです。そのためアルベルゲは大にぎわい。ほの暗い灯りの点る下、ほかの巡礼者と旅の目的や出身地の話などで盛り上がりました。



雨は強さを増し、屋根を叩きつける雨音はますます大きくなってきていました。





20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (12)
ロンセスバリェスのアルベルゲ

Camino Journal2009 ~9月19日~ - 2009.10.27 Tue

この日はいよいよサンティアゴへの第一歩、ピレネーを越える日。朝の6時に起床。ボタボタと屋根をたたく雨音がひっきりなしに聞こえてきます。とりあえず外の様子を見ようと窓を閉ざしていた重い木の扉を開く。闇の中、ピレネー方面ではピカピカと稲妻が走っていました。ああ、気が滅入る・・・


とりあえず着替え、1階の倉庫で預けて頂いた自転車を組み立てるため、ヘッドライトを装着して真っ暗なホテル内を歩きます。自転車を組み立て終わった後、明るくなるのを待っていると次々と他の旅人も起きてきました。皆とともに雨の中、サンジャンピエードポーの町中にある巡礼事務所に向かいます。重厚な石構えの事務所でスタンプをいただき、ホタテ貝を手に入れる。



いよいよ出発だ!



道はサンジャンピエードポーから先は徒歩巡礼ルートと自転車巡礼ルート(国道経由)に分かれています。徒歩巡礼ルートは非常に険しい山道のため、雨天ということもあって自転車の通行はほぼ不可能とのことだったため、私は徒歩の巡礼達に別れを告げて自転車ルートへ入りました。しばらくはピレネー山麓に広がるのどかな放牧地帯を眺めながら山麓を縫う道が続きます。泥をはねながらのカッパ装着で、本来余り快適な状態ではないのですが、何もかも新鮮な風景にかなり高揚する私!


しかし・・・10kmほど山道を進んだあたりで何となく気分が悪くなってきました。どこかが痛いというわけではないのですが、どことなく悶々としています。考えてみれば・・・昨日の朝の機内食以来24時間、私は食事をしていませんでした。TGVがストップした際、いつ動くかわからない事態に備え、2食分の食糧を確保しようとしましたが、ダックスという町自体小さいため、何軒か合ったキヨスクやカフェは、あふれかえっていた他の乗客によりすべて完売。もちろんサンジャンピエードポーに着いた後、開いている店なんてありません。


この状態で人力移動による旅をつづけるとどうなるかは今までの経験上言うまでもないと、私はもう一日サンジャンピエードポーにとどまり、ゆっくりと栄養と睡眠をとることに決めました。昨夜泊まったホテルのオーナーがとてもいい人だったので、そこのホテルにもう1泊することになりました。オーナーは「日本からの長旅の疲れもあるでしょうし、ゆっくりと休みなさい」と、ワンランク上の部屋をかなり安くしてくれました。フランス最南部の小さな町で感じた人の温かさは忘れられません。私は、近くのカフェでハムとチーズのサンドイッチを買ってホテルで食べた後、雨音を聞きながらゆったりと眠りにつきました。





20090920サンジャンピエードポー~イパニェタ峠~ロンセスバリェス (2)
雨のサンジャンピエードポー路地

20090919サンジャンピエードポー界隈 (2)


20090919サンジャンピエードポー界隈 (3)
サンジャンピエードポーの巡礼事務所 
ここから巡礼者はおよそ800km先のサンティアゴ・デ・コンポステーラを徒歩でめざします

Camino Journa2009l ~9月18日その2~ - 2009.10.24 Sat

モンパルナスを出ると、しばらくは家並みが続き、やがて農業大国フランスの肥沃な大地が広がります。延々と続く地平線、その雄大さには思わずため息。この風景は、まさにカミーノ・デ・フランセス(フランスの道)のパリからピレネーにかけての景色そのものです。自転車用ガイドマップも出ているこの区間、走破してみたいものだ!



(11)_20120320000241.jpg



4時間ほど経ち、車内放送が。そろそろバイヨンヌへ着く時間だったので、下車準備をしました。しかし、停止した駅名が「DAX」だった気がつきました。ダックスとは、バイヨンヌよりも50kmほど北に位置する小さな町のことです。「まだ先かぁ」と思っていたとき、車掌が出てきて、乗客全員ホームへ出るように指示をしてきました。流されるままに荷物を担ぎ、ホームへ出ると、ものすごい人だかり。なにやら構内放送が流れており、構内にいる人々がざわついていました。



「これは何か起こったな」とすぐに気がつきましたが、フランス語で流れてくる構内放送の内容はさっぱり。たまたま英語ができるフランス人が近くにいたので聞いてみると、スペインとの国境付近で起こった豪雨でこの付近の交通機関がマヒしてしまったとのこと・・・。日本でもあまり起きてほしくないことなのになにもカミーノの前日に起きなくても?っ!!(涙)ダックスからバイヨンヌはもちろん、バイヨンヌからサンジャンピエードポーまでの列車も運行再開のめどは立っていないとのことです。ダックスはかなり小さな町、バスなどの代替機関はもちろんありません。とにかく待つしかありませんでした。



(13)_20120320000240.jpg
ダックス駅のホーム  この後、徐々に人が増えてきます



待っている間、ホームで関東のM夫妻と出会い、仲良くなりました。そこにいた日本人は私たち3人だけで、かなり心強かったです。M夫妻はこの先スペインの国境を越えてイルンという街で乗り換え、マドリッドまで行くとのことでした。「最悪の場合、駅野宿でもいいよね、こんなに人がいることだし。それもなかなか楽しいかも!」と、人々不安ながらも気楽に構えていました。ホームを見てみると寝袋を広げてもう就寝準備をしているような人、寝そべってパソコンを広げ、ネットを楽しんでいる人など様々。みんな大らかだな?!



辺りも暗くなってきたころ、構内放送が流れ、再びあたりがざわつきました。どうやら、ダックスからバイヨンヌを経由してサンジャンピエードポー行きとスペイン・イルン行きの代替臨時バスが出るようです。私たちはとりあえず荷物を持って駅郊外へ出ました。パリから来た人皆が足止めされていたため、駅前広場は黒山の人だかり。私たちも1時間以上待ち、ようやくバスに乗れました。M夫妻とはここから行き先が別々になるのでお互いのメルアドを交換しました。サンジャンピエードポー行きのバスにはおなじくサンティアゴ巡礼に向かうバックパッカーが何人かおり、私は韓国ソウルから来たキム・ジホンと仲良くなりました。



(14)_20120320000239.jpg
臨時代替バスに並ぶ人々


「ようやく落ち着けるね?」と、ジホンとともに胸をなで下ろしました。ジホンはかつて日本を旅したことがあり、札幌雪まつりと登別温泉、そしてトランジットで寄った福岡を満喫したそうです。その話でかなり盛り上がりました。また、私が9月17日に中部国際空港を発ったことを言うと、ジホンもその日、ソウルから中部経由のJALでパリ入りしたとのこと。「すごく近くにいたかもしれないね?!」とまたまた大盛り上がりニコニコ



1時間ほどバスにゆられたのち、バイヨンヌに到着。するとなぜかサンジャンピエードポーに向かう私たちは全員下ろされました。中の1人が「サンジャンピエードポーまで行くのではなかったのか」と運転手に聞いていたけれど、急遽バイヨンヌ止まりになったとのこと。



雨が降りしきる寒い中、私たちは皆脱力してしまいました。バイヨンヌの駅で列車の運行状況を確認しても、依
然運転見合わせ。時間も夜10時を過ぎていました。ここで引いていてはと、みんなでバスの運転手に交渉をした1時間のち、バスはなんとかサンジャンピエードポーまで行ってもらえることに!!




1時間半ほど山道を走り、日が変わったころにようやく私たちはサンジャンピエードポーに着きました。この町
小さな町はもうすでに寝静まりかえっており、ぽつりぽつりと点在するオレンジ色の外灯だけが暗闇でもの悲しく灯っているだけの状態でした。雨は相変わらずしとしと降り続いています。宿を全く予約していない私たちは寒いのをこらえ、みんなでこの時間でも受け入れてくれる宿泊施設を探し歩きました。この時、ジホンは疲れているのにもかかわらず、私が自転車を持とうとすると「変わって持つよ」とずっと持ってくれました。フランスでこんなに優しい韓国人と会えるなんて・・。



何軒かホテルを見つけては満室と断られましたが、最後に訪ねた1件が空室がかなりあり、優しく私たちを受け入れてくれました。少々高くはつきましたが、夜中1時、ようやく寝床を確保することができました。大変なサンジャンピエードポー入りでしたが、たくさんの暖かい旅人と出会え、思い出深い一日でした。明日から頑張るぞ!

Camino Journal2009 ~9月18日その1~ - 2009.10.23 Fri

シンガポール離陸後、しばらくはうとうととしていたのですが、インド上空、そしてカスピ海およびアゼルバイジャ
ン上空で気流が乱れており、けっこう揺れたので少々酔ってしまいました。私のまわりには、学生風の賑やかな若い女性が20人ほどいました。その中で私の隣にいた人と仲良くなり、いろいろお話しをしました。彼女らはニュージーランドのオークランドから語学研修としてフランスに3週間滞在するとのこと。後の席には引率の先生が見え、学生が英語で話すごとに「Don't speak English!Only French!」とひと言。日本でも学生の語学研修の時には同じような言葉が聞かれるな(笑)パリ時間の午前7時30分、飛行機はパリ・シャルルドゴール国際空港に着陸しました。




みちびとのたわ事?A diary of route journey?-image0012.jpg
              エアバスA380


10月下旬まではサマータイムが導入されているので、本来の時刻よりも時計を1時間すすめることになります。北緯48度のパリ、午前7時とはいえまだ日の出前。私はフランス入国後、パリ市内南西部のモンパルナス駅に向かいます。荷物も多いので、モンパルナスまではタクシーを使うことにしました。このタクシー待ちの時、この旅のトラブル第一号発生!



ハトの糞が私の頭にストライクっ!!ショック!あせる



タクシー乗り場はバスターミナルの高架下になっていたのですが、そこの照明に多数生息していたようで・・。ちょ
うど近くにトイレがあったので急いで水で洗い流し、なんとか事なきを得ましたm(_ _)mベテランタクシー運転手のお陰で、混み合うパリの街もスーイスイ(時々恐かったけど笑)モンパルナスには9時半には到着しました。これから10時10分発のTGV(フランス版新幹線)で6時間かけ、フランス南西部のバイヨンヌという町でローカル線に乗り換えて、カミーノ・デ・サンティアゴピレネー越え出発の町、サンジャンピエードポーまで移動します。16時半にはサンジャンピエードポーに着き、この日はゆっくり休んで次の日の朝サイコーの気分でカミーノ・デ・サンティアゴの第一歩を踏み出すつもりでした。



少なくともこの時点では・・・シラー



しかし、この後ちょっとしたハプニングに巻き込まれま?す!!



(9月18日その2へ続く!)



みちびとのたわ事?A diary of route journey?-image0013.jpg
           タクシーの車窓からの凱旋門

Camino Journal ~9月17日~ - 2009.10.22 Thu

朝7時半、津市の自宅を出発。


今までのバックパックの経験から、軽量化の心得はある程度身につけているため、背中の荷物の重量は知れています。しかし、輪講バッグに収納してある自転車の重量だけはどうしようもありません。肩にずしんとのし掛かる・・・。自転車の旅でこの輪講移動ほどツライものはない。欧米諸国ではほとんどの公共交通機関で自転車をそのまま搭載できるのですが、日本ではまだまだこれが普及されていません。



津市の「なぎさまち」より、中部国際空港セントレアアクセス船カトレア号に揺られること40分でセントレアには8時半に到着。まずは航空会社のカウンターにて自転車とバックパックを預け、軽身になりました。11時のフライトまでは時間があるのでのんびりとショッピング&スカイデッキで飛行機見物。



みちびとのたわ事?A diary of route journey?-image0007.jpg





今回は、シンガポール経由でパリに向かいました。なぜそんな遠回りともとれるルートを選んだのかといいますと、まずその便のチケットが比較的安価でとれたというのもありますが、ヨーロッパの帰りに、海のシルクロードとして栄えたシンガポールおよびマレーシア最南端のジョホールバルをぶらりと旅したかったからです。


名古屋?シンガポール便の乗客は9割近くが日本人でしたが、シンガポール?パリ便は見た限り、日本人は私くらいでした(笑)。聞いた話によると、シンガポール経由でパリに行く日本人は50人に1人の割合とのこと。ほとんどがシンガポール止まりか、東南アジア各国、オセアニア行きです。パリの場合、日本からの直行または韓国の仁川および中国の北京経由が大多数とのことです。それがより早い手段ですが今回の私の場合、目的があっ
たわけだし☆



11時、シンガポール航空SQ671便は名古屋を離陸。この航空会社は旅客満足度で常に上位の記録を維持し
いる航空会社として知られており、日本人にもかなりの人気があります。エコノミークラスでも1席ごとにモニター画面がついており、音楽や映画鑑賞だけでなく、ゲームも楽しめます。その種類も半端なく多種多様です。(うえのってぃは大好きなテトリスにはまりまくり♪)そして何より機内食のおいしさまでも半端じゃないですニコニコキラキラ


みちびとのたわ事?A diary of route journey?-image0008.jpg



名古屋からは6時間半ほどでシンガポール・チャンギ国際空港に到着。時差の関係で到着時間は現地時刻の16時、23時45分のパリ行きまでかなり時間がありますが、行きはシンガポールには入国せず、広い空港内での
んびりと過ごしました。さて、このチャンギ国際空港ですが、北京や仁川、バンコク・スワンナプームと並ぶアジア屈指のハブ空港です。地理的にも好位置にあるため、アジア、オセアニア各国からヨーロッパ、中東、そしてアフリカ方面に向かう旅客で常に賑わっています。ターミナルは3つあり、シンガポール航空の離発着は主に真新しいターミナル3です。各ターミナル間の移動は敷地内の無人列車「スカイトレイン」を利用するようになっており、広いターミナル内の移動は動く歩道および有人電動カートを利用します。横に非常に長いターミナル3は、仮に徒歩で端から端まで歩いた場合、44分かかるとのこと!!




みちびとのたわ事?A diary of route journey?-image0010.jpg


チャンギは各種店舗も多く、シンガポール料理を始めとした周辺諸国各国の料理店が軒を連ねています。中には京料理の店もありました。私は夕食にプラウンヌードルを食べました。これは香辛料とエビをベースとしたスー
プにきしめん状の麺が入ったピリッと辛いシンガポール料理。その独特のコクと麺の歯ざわりにめっちゃはまりした☆


みちびとのたわ事?A diary of route journey?-image0009.jpg




夕食後、パリまでの12時間のフライトとパリ到着後のサンジャンピエードポーまでの800km大移動に備え、トランジットホテルでシャワーを浴び、3時間の仮眠をとりました。日が変わって0時15分、30分遅れでシンガポール航空333便はパリへと飛び立ちました。なんとこの機種、空飛ぶホテルと称された最新かつ世界最大の旅客機エアバスA380です!しかし、空飛ぶホテルとはあくまで上級クラスのことであり、私はエコノミーなので他の旅客機とそう大きな変わりはありませんでした(苦笑) 離陸後、煌びやかなシンガポールの夜景は瞬く間に漆黒
の闇へと消えていきました。


Camino de Santiago Journal2009 まずはじめに… - 2009.10.20 Tue

カミーノ・デ・サンティアゴのジャーナルが徐々に仕上がってきました。。まず始めに、なぜ自転車旅行が徒歩旅行に変わったのかを説明しますm(_ _)m

自転車の話ですが・・・ 悪天候下の道路状態により、古道を自転車でなぞることが困難だったため、現地から日本へ送り返し、徒歩の旅に変えました。


まず今回、私はカミーノ・デ・サンティアゴの『フランスの道』のうち、フランス南部サンジャンピエードポー~カミーノの果て、スペイン西端のフィステーラ間約900kmを自転車で走破する予定でいました。1000km以上のツーリングを多数経験している私は「距離は問題ない」と、今まで通り地図を見ながらプランを練っていました。


ピレネー越えおよびセブレイロ越え以外はオフロードで平坦な道ということしか想定しておらず、非常に楽観的でいました。しかし私がフランス入りする前日からピレネーでは記録的な豪雨が発生していました。そのため、
カミーノの山間部を縫う古道は足を抜くことが困難なほどの泥だまりに。


私はピレネー越えの間で何度も自転車ごと泥にはまり、自転車、カッパもろとも泥だるま状態になってしまいました。中には急傾斜もあり、何度も自転車ごと転落しそうになり恐ろしい目に。


私はこの先の古道状況に不安になり、このまま自転車で旅を続けるのか、徒歩に変えるべきか悩み、地元の人に相談をしました。(スペイン語はわからないので英語で...)


地元の人いわく、「自転車通行が難しい区間は並行する国道をなぞれば10日でサンティアゴに到達できるよ」とのこと。 たしかに国道の方はというと、ほどよいアップダウンもあり、申し訳ないほど走りやすかった。しかし国道を走っても、サンティアゴの“古道の旅”にはならない・・・


それではただの自転車ツーリングだ・・・



自転車ツーリングも大好きな私だけれど、今回は私のライフワークの一環“古道の旅”として来たわけだし。



私は思い悩んだ果て、パンプローナまでは自転車でなんとか泥道を辿り、パンプローナで自転車を日本に送ってその先は徒歩での旅に変えることに決めました。



奇しくも、私が自転車を日本へ輸送し、徒歩の旅に変えて以降は今までの大雨が嘘のような晴天続きでした。「カミーノ巡礼道は徒歩で旅しろ」と天からの声があったのかもしれないな。パンプローナより先は平坦な道がベ
ース、道もどんどん乾いてゆき、「これなら自転車でも行けたのに」と一瞬悔しく感じたりもしましたが、結果として徒歩の旅に変えてよかったと思います。



もちろん計画は大幅変更。今回の限られた時間で徒歩ではサンティアゴ、そしてフィステーラに到達することは無理。今回はブルゴスまでと決め、来年に続きを行うことに決めました。




【今回の反省点】
準備段階で私はカミーノの資料をあれこれと集めましたが、結局平坦で走りやすい部分のカミーノしか見えていなかった。計画段階に甘さがあった。カミーノのフランスの道の一部は、古道が自動車道ともなっているオーストラリアのスチュアートハイウェイやシルクロードを走るのとはわけが違う。熊野古道を自転車で走破することと同じくらい困難です。



あと、心のどこかに短期間でカミーノを走破しようというおこがましい一面があったのかもしれません。カミーノを旅する者として恥ずかしい限りでした。



カミーノ・デ・サンティアゴは多数のルートがあります。もちろんルートによっては自転車でもルートに沿って快適に旅ができるものもあります。それはフランスの道のパリ~サンジャンピエードポー間(実際に自転車用のガイドマップもあります)、セビリア~アストルガ間の銀の道(ルタ・デ・ラ・プラタ)そして、カミーノの大先輩として尊敬している大幹事さんも走破されたスペイン北部海岸線をなぞる北の道などがそれに当たります。



まだカミーノ初心者の身ではありますが、カミーノの魅力を伝えたいと思う者として、また、徒歩、自転車の旅を好む者として自転車向きの道、徒歩向きの道なども含め、情報発信していけたらと思います。




では、明日から随時、ジャーナルをアップしていきます



みちびとのたわ事?A diary of route journey?-P0000005.jpg


ピレネー越え・ロンセスバリェス付近
ここまでは順調でしたが…





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